ゆきさと日記

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【筋かい】在来軸組工法で必ず必要な部材

注文住宅の工事中に確認事項の一つに筋交いがあります。

筋交いとは?

『筋交い(すじかい)とは、柱と柱の間に斜めに入れて建築物や足場の構造を補強する部材である。「筋交」「筋違」とも表記され、ブレース(brace)とも呼ばれる。構造体の耐震性を強める効果があり、建築基準法では一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられている(梁と梁、耐力壁で十分な強度が発揮できる場合は除く)。

柱と梁の形づくる長方形は、接合部の強度に余裕がないと、地震や暴風などの水平力を受けたときに平行四辺形にひしゃげるように変形してしまう。ここに対角線状に筋交いを加えて三角形の構造を作り、変形を防止するわけである。』

Wikipedia引用。

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上記のように、とても重要な部材なわけであります。

新築工事にあたっては、大工、現場担当者、保険の中間検査、役所中間検査、の最低でも4回にわたって検査がありますが、自分の家のことなので、お施主さんも自分の目で確認することが大事だと思います。

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筋かいの入れ方

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筋交(耐力壁)の向きや場所を考えるには、力の流れを考えなくてはいけません。地震や台風の横からの力を上から下へと、筋交(耐力壁)を通して、できるだけ接合部に負担を掛けないように基礎まで逃がしていきます。
一般的には、屋根、2階、1階、基礎、地面へと力を逃がしていきます。

この筋かいの入れ方は設計をする上でとても重要なことで、ただ入れればいいと言うものでもないのが難しいところです。

こう入れなくてはならないという決まりがないので、実際には設計ないし建築士の方がそのプランごとに考えていれています。

定石として、基本を省みるならば、隅角部では、
1階の筋交上端が内側で2階筋交上端が外側の「くの字」かと思われます。

また、通し柱には「く」の交点が接しないよう・
又は配慮(座屈の懸念)する。ということが考えられます。

更には、柱頭柱脚金物のN値が大きくならない様、
筋交の向きを変えて調整する、ということもしております。
(前提として全体の向きのバランスには配慮する)

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実際設計する上でも筋かいの向きを考えて配置していきます。

このようにして筋かいの入れ方が決まっていきます。

 

これから建築される方、現在建築中の方、自分で確認して理解することが楽しいお家造りの項目の一つではないでしょうか?

 

今日はこの辺で。