島田紳助氏がNSCの抗議の映像をみて、正しい努力の仕方が成功するためのポイントだということを解説しています。
今のサト自身としてもすごい為になる抗議でした。
みなさんもこの動画をみて考えていきましょう。
結果とは才能×努力によって導かれる
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才能っていうのは、僕、分かりやすく言うと5段階、あ、6段階
0から5まで通知表みたいにあると思うんです。
で、努力も0から5まであんのよ。
で、才能5の人間が5の努力をしたらゴゴ25で最高点の結果が出る。
だから、ひょっとしたらこの今いる君たちの中にも、
5の努力をしてへんのちゃうかと。
やったつもりでいても、すごい間違えた努力をしてんのちゃうかと。
ほな1ぐらいの努力しかしてへんかったら、ひょっとしたら才能は3,4あんねんけど、
掛けたって3,4にしかなんない。“1×3が3”3やと。
そういう結果しか出てへん子もいるかもしれんから、
あの僕らが伝えられることって、努力の方法なんですよ。
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抗議の中で紳助氏はこのようにいっています。
なるほど~サト自身の結果が散々なのも頷けました。
才能×努力=結果ということは、才能1×努力5=結果5ということも断然あり得ることなので、すぐに軌道修正をかけるべきなのも大事なのではないでしょうか。
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ボクサーは1日3時間以上練習したらオーバーワークに何のよね。
3時間以上練習したらダメになる。
僕ね、ものすごい漫才師と似てると思う。異常な練習はだめ!もう、たくさん練習したらダメ。
それはね、すごく一見ね、自分たちがネタ合わせして上手くなったように思うのよ。
でもお、それはね上手くなったんでも、面白くなってんでも何でもないの。
単に慣れただけ。ネタに慣れんの。自分たちのね。
だから、自分たちのネタに慣れた瞬間一見上手なったように思うんやけど、
いっこもウケへんから。
だから、もうネタは必要以上の練習はしない。うん。
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サトみたいに、同じことを繰り返ししても上手くなってる気がしているだけなんですね。
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ニーズと歴史を学ぶことによる戦略
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分析をしたらいろんな笑いがあることが分かる。
いろんなオチのパターンがある。自分が面白いって思えて、
面白いって思う中にも2つあるよな、面白いけど、出来へんよ。と、これ俺と一緒や。
ね。俺と一緒やって思ったオチのパターンしゃべりのパターンが一番近いのよ。ね。
でも、その人はおるやんか。ほな、勝てへんやんか。
だから、そんなんをいくつか探すのよ。そのパターンを。
一人のタレント、漫才師だけ違うて。
ほんでそれをいくつか探す。ね。そして、それが、自分にできることよ、
出来へんことアカンねんで。
見ておもろいな思って、あんなん出来へんな思ったらアカンねんで。
これ出来ると。俺と同じや。俺が友達笑わしてる時のパターンや。
俺が笑わしてる時の普段のしゅべりこれやで。っていう自分に一番近いと思う笑いの形の奴を見つけるのよ。オチのパターンを。
ほんで、もう一個は勉強や。ね。今から俺らがやってた20、30年前の漫才ブームがあった。
あのころから全然残ってるわけよ。もっと前からあるわ。40年前の物でも、レコードとか残ってるやんか。その時に売れてた人、売れてた人、ずっと、40年間で、誰か満載し売れてんねやから、それずっっと全部聞け。で、聞くだけ違うて、
どう変わってきたんか、何が違うんや、おんなじなんか。それを徹底的に調べるのよ。ね。
それがいつも言うxという、自分の戦力、自分に何ができるか。オチの中のどんな笑いが出来んのかっていうのを自分で、まず、必死で探す。
ほんで、y。ね。これは世の中の笑いの流れ、笑いはいつも変化してる、時代によって。
変わっていくのよ。これを勉強すんのよ。
だから、このxとyが分かったら、そこで初めて悩むのよ。
俺は何しよって、どうしたらええんやろ、どうしたら売れんねやろ、どんな笑いを作ろうって、
初めて考えなあかん。
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今回の抗議では努力の方法の一つとして抗議されてます。
いろんな業界があるなかで何を勉強するのか?ということなんですね。
Xが歴史でYがニーズなんです。そこを理解しなければ、成功し続けるということが難しいのでしょう。
成功をするためには真似ることも重要
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僕は世に出るためにいっぱいコピーしました。原型はB&Bの洋七さんです。はい。
洋七さんをパクりました。でも、周りは気が付きませんでした。
洋七さん気づいて怒ってました。「パクるな」言うて、俺にね。
「パクるな!」って言われて。
で、俺が言うたん「いや、ネタパクってませんやん。システムをパクったんですやん」と。
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ここで大事なのは全部ぶそのまま真似るというは、窃盗と同類になってしまうので、いいところを真似するということなんですね。
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「絶対勝てる」と思ったんよ。
おれはあの、B&Bの洋七さん見てこの世界入ってん。
この、あの人すごいと思ったん、俺。もう、今でも思ってんねんけど、すごいんよ。
「すげー、この人」と思ってん。ほんで、この人倒すために、あの、「俺、入ろう!」
思って、大学やめてここ来たん。
で、どこ行っていいか分からへんから、洋七さんの師匠調べて、おんなじ師匠のとこにゅうもんしてん。ほんで、俺がいつか努力して、頑張って走ったら戦えるんちゃうか思って、やったんよ。ほんで、もう弟子離れてから、ずっと一緒について歩いててん。
いっつも一緒に追ってん。「パクったろ」思って。
「どうしてんねやろ」って。どういうメカニズムや、パクったろって。うん。
ほんで、なんで勝てると思ったか言うたら、変な言い方やけど、こんなん怒られるけど、
欠点があんねん、あの人には。うん。ものすごい欠点があんねん、B&Bには。
それを俺は、20歳くらいの時に、変な言い方やけど、見抜いててん。
だから、「勝てる」って。
めっちゃおもろい、あの人、センス、才能。もう、すごいよ、あの人は。
でも、残念ながら、ネタ、B&Bのネタ、今NGKでやってもウケるやんか。な。
あれ、25年、30年前からやってんねんで、あれ。
あんなんウケるのおかしいねんで、普通。な。
なんで、あんなウケんねや言うたら、ネタがおもろいねん。な。
ネタがおもろいねん。洋七さんがおもろいと思えへんねん。
これが欠点やねん。ネタがすごいねん、昔から。ネタがおもろい。うん。
でも、こいつがおもろいなって思われな、なかなかきついよ。
何でか言うたら、シンガーと一緒で、10年歌ってもな。ええ曲に出会うなんてのは、
2曲ぐらいやろ。我々漫才師も、いいネタに出会うなんて、何年かに1回やで。
絶えずええネタが出来たらええけど。
違うんや、やっぱ本人がおもろいと思われなあかんねん。ね。
だから洋七さんってね、ほんまにね類を見ない才能と漫才に対してね、めっちゃ知ってる。
あの人は。あの人よう知ってるで。「すごいな」思うもん、ほんま。
昔ね、5年くらい前の朝日放送でね、昔の漫才ブームのメンバーが集まって、
で、同窓会までして、ボンチさんが何年かぶりにコンビで漫才して、B&Bもして。
ほんで竜介もおってね、ほんだら他の人が
「お前、紳竜もおんねんから、紳竜もやったらええねや」ってこう、
なんかツッコミみたいに言うてん、ワーッと。トークの中で。うん。
ほんだら、洋七さんが
「アホ!出来るかい、こいつら1年かかるわ。細か、細かいのに」って言うたん。うん。
僕その瞬間、「こいつやるな」っていうね、よう分ってるよなって。うん。
竜介とやってた漫才って一見なんかアドリブるそうやねんけど、一切アドリブじゃないのよね。
もう、細かいちいちゃなとこまで、ちゃんとやってるのよ。もうて・に・を・はまで、
「違う、もういっぺん、違う、もういっぺん」って、そうやってネタ合わせというより、言葉選びやねん。で、終わってから「違う違う、あれ“が”を“て”に変えて」って。
「あっ、ちゃうな、ちゃうわ」ってそんなことやってん、ずっと。うん。
ほんで、洋七さん俺らの稽古してんの見たこともないねんで。
でも、あのおっさんはな、侍やで、分かりよる。
どんなことにこだわって、どんな細かいことやってるちゅうのが。うん。
そやから、「アホか、お前。俺らみたいに雑な漫才違うのに出来るか。1年かかるわ、お前。
細か、細かいのに」って言うた瞬間に、「あ、この人はやっぱすごいな」と。
僕正直言うて、この世界で漫才師で今でも尊敬してんのはB&Bの洋七さん
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紳助氏は最後に島田洋七氏に憧れてお笑いの世界に飛び込み、この人に絶対勝てるという自信が徹底的な分析によるものなんです。
最後に
今回の動画を通して、才能はやらなければわからないが、圧倒的な努力を行わなければ
結果はついてこない。それを行っても結果がついてこない場合の軌道修正も重要な要素ということが、成功への仕方なのです。
今日はこの辺で。